ノロウイルスとは?

ノロウイルス
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ノロウイルスとは?

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。

ノロウイルス感染症は、牡蠣(かき)などの2枚貝の生食による食中毒が有名ですが、保育園(所)、幼稚園、小学校などで発生した集団感染の大半は、通常の風邪のようにヒトからヒトへ感染して拡がっていくというものでした。

ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。
健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したりすることがあります。
ごくまれにおう吐した物を喉に詰めて窒息(ちっそく)することがありますので注意してください。

ノロウイルスの治療は?

ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。

症状の持続する期間は短いですから、その間に脱水にならないように、できる限り水分の補給をすること(場合によっては病院で点滴をしてもらって)が一番大切です。

抗生物質は効果がありませんし、下痢の期間を遷延させることがあるので、ノロウイルス感染症に対しては通常は使用しません。

その他は吐き気止めや整腸剤などの薬を使用する対症療法が一般的です。

ノロウイルス予防するには?

患者のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるので、以下の点に注意しましょう。

  • 調理・食事の前やトイレの後などには、必ず充分に流水・石けんで手を洗ってからおこなってください。
  • 下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
  • 胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
  • ふき取りの際に飛沫(ひまつ)が発生しますので、マスク、手袋をして、無防備な方々は絶対に近づけないでください。

ノロウイルスは塩素系の消毒剤(商品名:ピューラックス、ミルトンなど)や家庭用漂白剤(商品名:ハイター、ブリーチなど)でなければ効果的な消毒はできません。取り扱いには注意が必要です。

おう吐物や下痢便などで汚れた衣類は大きな感染源です。そのまま洗濯機で他の衣類と一緒に洗うと、洗濯槽内にノロウイルスが付着するだけではなく、他の衣類にもウイルスが付着してしまいます。

特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。
また、調理器具等は使用後に洗浄、殺菌しましょう。
(次亜塩素酸系消毒剤を使って、手指等の体の消毒をすることは絶対にやめてください。)

詳しくは、厚生労働省HP「ノロウイルスに関するQ&A」をご覧ください。

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